S&P500に○年○月に100万円を入れていたら
S&P500は、アメリカの大きな会社およそ500社の株価をまとめた指数です。 「もしあの月に入れていたら、いまいくらになっていたか」を、歴史の数字で確かめられる計算機です。
入れる月と金額を選ぶと、その月に一括で入れて、2025年12月まで持ち続けた場合の数字が出ます。
計算機で分かること
- 配当込みの金額(名目):受け取った配当を、そのまま指数に入れ直した場合の金額です。
- 配当なしの金額:株価の値上がりだけで計算した金額です。
- 物価の上がり分を除いた金額:物価の上昇(インフレ)を差し引いて、入れた月のお金の値打ちで見た金額です。
- 年率:毎年同じ割合で増えたとしたら何%か、に直した値です(配当込み)。
- 途中の最大下落とその月:持っている間に、それまでの一番高いところから、どれだけ下がったかと、一番下がった月です。
- その間の出来事:持っている間に起きた、大きな出来事の年表です。
過去の数字で、将来を保証するものではありません。税・手数料・為替は含みません。
読み方
配当込みと配当なしの差は、長いほど大きくなる
S&P500の会社は、利益の一部を配当として株主に払います。 その配当を指数に入れ直すかどうかで、長い期間では結果が大きく変わります。
たとえば1970年1月に100万円を入れた場合、2025年12月の金額は、配当なしで7,588万円、配当込みで34,953万円です。 値上がりだけを見ると、配当込みの2割ほどしか見えていないことになります。 「S&P500は何倍になったか」という話を読むときは、配当を含んでいるかどうかを確かめてください。
インフレ調整をすると、数字は小さくなる
同じ100万円でも、1970年と2025年では買えるものの量が違います。 この計算機では、アメリカの消費者物価指数(CPI)を使って、増えた金額を入れた月のお金の値打ちに直した値も出します。
1970年1月に入れた場合、配当込みの34,953万円は、1970年1月のお金の値打ちに直すと4,077万円です。元本の100万円に対して、物価の上がり分を除いても約40倍です。 2000年1月に入れた場合は、767万円が399万円になります。 期間が長いほど、物価の上昇で目減りする分も大きくなります。
月の平均で計算しています
この計算機は、入れた月の平均価格で買い、2025年12月の平均価格で測ります。 そのため、実際に買った日や売った日の値段とは差があります。 最大下落も月ごとの値で測っています。日々の値で測った最大下落は、ここに出る数字より大きくなることがあります。
例:100万円を一括で入れていたら(2025年12月の値)
| 入れた月 | 期間 | 配当込み | 配当なし | 物価の上がり分を除いた金額(入れた月のお金の値打ち) | 年率(配当込み) | 途中の最大下落 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1970年1月 | 55年11か月 | 34,953万円 | 7,588万円 | 4,077万円 | 11.0% | -49.0%(2009年3月) |
| 1990年1月 | 35年11か月 | 4,094万円 | 2,016万円 | 1,610万円 | 10.9% | -49.0%(2009年3月) |
| 2000年1月 | 25年11か月 | 767万円 | 481万円 | 399万円 | 8.2% | -49.0%(2009年3月) |
| 2010年1月 | 15年11か月 | 813万円 | 610万円 | 543万円 | 14.1% | -19.3%(2022年10月) |
この表は、計算機と同じ計算式で生成しています。 過去の数字で、将来を保証するものではありません。 税・手数料・為替は含みません。
金額の単位について:倍率はドル建ての指数から出しています。 「100万円」の例は、「100」を入れたときの倍率と同じです。100ドルなら、配当込みの1970年1月は34,953ドルになります。
2000年に入れた人
2000年1月に100万円を入れた人は、2025年12月に配当込みで767万円になっています。 25年11か月で7.7倍です。 ただ、年率に直すと8.2%で、表のほかの入れた月より低めです。
理由は、入れた直後に2回の大きな下落をまたいだからです。
1回目はITバブルの崩壊です。 ネット株のバブルが崩れ、2001年には同時多発テロとエンロンの破綻、2002年にはワールドコムの破綻が続きました。 2000年1月に入れた100万円は、翌月にはもう入れた額を下回りました。 一番低かったのは2003年2月の61万円です。
2回目はリーマンショックです。 いったんは戻して、2007年10月には122万円まで増えていました。 ところが2008年にリーマン・ブラザーズが経営破綻し、2009年3月には再び62万円まで下がりました。 122万円からの下落は-49.0%で、この期間の最大下落です。
入れた額を最後に下回っていたのは2010年10月です。 そこから先は上回り続け、2025年12月には767万円になりました。 「どの月に入れたか」で年率がこれだけ変わることと、10年以上、入れた額の前後を行き来した時期があったことの両方が、この数字から読み取れます。
計算式
計算は、1か月ごとに行い、それを掛け合わせます。
1か月分の増え方(配当込み)は、次の式です。
(翌月の月平均価格 + 翌月の配当 ÷ 12) ÷ 今月の月平均価格
- 配当は、1年分の配当を12で割り、毎月その月の分を指数へ入れ直したものとします。
- 配当なしの金額は、この式から配当を除いて計算します(
翌月の月平均価格 ÷ 今月の月平均価格)。 - 物価の上がり分を除いた金額は、配当込みの金額に「入れた月のCPI ÷ 2025年12月のCPI」を掛けて出します。
- 年率は、2025年12月までの倍率を、持っていた期間(年)で割り戻した値です。
- 最大下落は、毎月の資産額(配当込み)が、それまでの一番高いところからどれだけ下がったかの最大値です。
- 税・手数料・為替は入れていません。人によって条件が違い、同じ式で比べられなくなるためです。
データと出典
- S&P500の月平均価格・配当・消費者物価指数(CPI):Robert Shiller 教授のデータ(shillerdata.com の
ie_data.xls、2026年10月26日取得) - その間の出来事:上の出典とは別に、シルベノートが年ごとにまとめた見出し
Shiller のデータは1871年1月から始まるため、入れる月は1871年1月から2025年11月まで選べます。 配当は、ここ数か月分がまだデータに入っていないことがありますが、2025年12月までは入っています。
出典とデータの扱いは、出典とデータの扱いにまとめています。
よくある質問
何年から選べますか
1871年1月から2025年11月まで、どの月でも選べます。 計算に使う Shiller のデータが、1871年1月から始まっているためです。 世界恐慌の前に入れた場合も、同じ計算式で確かめられます。
円に換算しないのはなぜですか
為替は、入れた月と2025年のどちらの為替レートを使うか、途中で両替するかどうかで、結果が大きく変わります。 条件を1つに決めにくいので、いまはドル建ての指数の倍率だけで計算しています。 金額の欄の「円」は、倍率を分かりやすくするための単位として使っています。
毎月の積立の計算はできますか
できます。計算機を「積立」に切り替えると、開始年の1月から2025年12月まで、毎月同じ金額を入れ続けた場合の2025年12月の金額を出します。 積立の計算にも、一括と同じ月ごとのデータ(Shiller の月平均価格と配当)を使います。入れた分がそれぞれ複利で増える点は一括と同じです。
例として、毎月1万円を入れ続けた場合です。この表も計算機と同じ計算式で生成しています。
| 開始年 | 入れた回数 | 入れた合計 | 2025年12月(配当込み) | 倍率 | 物価の上がり分を除いた倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1990 | 431回 | 431万円 | 4,525万円 | 10.5倍 | 6.4倍 |
| 2000 | 311回 | 311万円 | 1,738万円 | 5.6倍 | 3.9倍 |
| 2010 | 191回 | 191万円 | 685万円 | 3.6倍 | 2.8倍 |
| 2020 | 71回 | 71万円 | 118万円 | 1.7倍 | 1.5倍 |
月の平均価格で計算しているため、実際に買った日の値段とは差があります。
過去の数字で、将来を保証するものではありません。税・手数料・為替は含みません。
ドルで入れた場合と同じ結果になりますか
倍率は同じです。 為替を入れていないので、100万円でも100万ドルでも、何倍になったかは変わりません。 実際に円からドルに替えて投資した場合は、為替の動きで円での結果は変わります。
次に見るもの
- 暴落の年表:リーマンショックやITバブル崩壊が、どれくらい下がって何年で戻ったかを、同じ物差しで並べています。
- ゲーム「バフェットを超えろ」:1930年に生まれて、2025年末までの歴史を自分の判断で進めるブラウザゲームです。
- 現実で少額から始めるなら:計算の次に、実際の口座を考えたい人向けの案内です。